クオリティゼミナールについて

「分かったふり」のその奥へ 〜 生徒の心に寄り添うクオリティゼミナールの指導

クオリティゼミナールでは、日々生徒さんたちと向き合う中で、その表情の些細な変化を見逃さないよう、細心の注意を払っています。

「分かった!」と納得の表情を浮かべる時、それは私たち教育者にとって最高の瞬間です。しかし同時に、「分からない…」と不安そうな表情や、時には無表情、あるいは**「分かったふり」**をしている生徒さんの存在にも、私たちは目を光らせています。特に「分かったふり」をする生徒さんには、深く寄り添う必要があります。もしかしたら、過去に理解できなかったことで叱られた経験や、成績が悪かったことで嫌な思いをした経験があるのかもしれません。そして、それが大好きな親御さんや信頼する先生からの言葉であれば、お子さんの心は深く傷ついている可能性もあります。

このような心の傷を抱えた生徒さんと、**「成績が悪くても怒られないし、分からないことは安心して質問していいんだ」**という心からの信頼関係を築くには、相応の時間がかかります。なぜなら、お子さんたちのやる気をなくす原因の多くは、大好きな、あるいは信頼している大人たちの言葉遣いや態度、表情にあることが多いからです。

「ビリじゃなくて良かったね!」からの飛躍

ここで、以前の教え子である致遠館高校の1年生の生徒さんとの心温まるエピソードをご紹介させてください。彼は物理のテストで学年で下から2番目という結果でした。

先生: 「ビリじゃなくて良かったね!」

生徒さん: 「ヤバいです!」

先生: 「大丈夫!物理は上がるから!」

生徒さん: 「いや、ムズイです…。」

先生: 「そんなことないよ。ちゃんと勉強すればクラス1位にだってなれる!」

生徒さん: 苦笑い “(-“”-)”

この会話の後、私たちはこの生徒さんのために特別なカリキュラムを作成し、まさに二人三脚で歩み始めました。すると、次のテストではなんと72点! 本人も信じられないといった様子で、とても上機嫌でした。そして以来、彼は自ら率先して物理の勉強に励むようになったのです。

この生徒さんの飛躍は、単に学力向上だけではありません。心の奥底にあった「どうせ無理」という諦めを乗り越え、「やればできる」という自信と、自ら学ぶ喜びを見つけてくれたことが、私たちにとって何よりの喜びです。

学力だけじゃない「人間力」の大切さ

教育者には、もちろんその科目を教える専門知識が必要です。しかし、それだけでは十分ではありません。その科目を「伸ばす」指導力、そして何よりも、生徒さんの心を深く理解し、引きつける**「人間力」**が必要不可欠だと、私たちは強く信じています。

現代では、AIやデジタルツール、動画視聴を通じて、多様な学び方が可能になりました。しかし、クオリティゼミナールが大切にしているのは、それらのツールでは決して到達できない領域です。私たちは、生徒さんたちの表情を注意深く見抜き、まるで息遣いまでもが聞き取れるかのような感性を磨き、その心の奥にある**「本当の気持ち」**を理解し、寄り添いながら指導することに価値を置いています。

対象は小学生から大学受験生まで、幅広い年齢層の生徒さんに対応しています。カリキュラムは、お子さん一人ひとりの状況に合わせてオーダーメイドで作成します。

クオリティゼミナールは、少数精鋭で質の高い指導を徹底するため、自分たちのできる範囲で丁寧な教育を提供しています。そのため、入塾に際しては、一度面談をさせていただき、当塾の教育方針にご理解とご共感をいただけるか、生徒さんとの相性も含めて判断させていただきます。

お子さんの「やる気」を育み、未来への扉を開く場所として、クオリティゼミナールにご興味をお持ちいただけましたら幸いです。