早期教育の落とし穴

小さいうちからたくさんの知識や技能を身につけさせたい――。
親として自然な願いです。しかし、4歳〜小学2年生くらいの時期に必要なのは、「知識の積み重ね」よりも「学びの土台を育てること」です。

この時期の脳や心は、遊びや体験、人との関わりを通して急速に育ちます。ところが、先取り学習や過度な練習を長時間続けると、

  • 意欲の低下(「やらされ感」で学ぶことを嫌いになる)
  • 心の発達の遅れ(感情のコントロールや自己肯定感が育ちにくい)
  • 応用力の不足(暗記や反復はできても、考える力が弱まる)

といった逆効果が出ることがあります。

勉強は「早く始めた方が勝ち」ではなく、「興味が芽生えたときが伸び時」です。
走り出す時期が少し遅くても、地面(心と体)がしっかり固まっていれば、子どもは驚くほど伸びます。

今は「急がず、深く」。それが将来の大きな力につながります。

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