服装にも自主的な流行があった②

流行が商業資本に左右されるようになった歴史は、私たちに大切な教訓を示しています。与えられるものをただ受け入れていると、気づかぬうちに自分の意思や工夫が薄れてしまうのです。

これは子どもたちの学びにもそのまま当てはまります。与えられた知識を受け身で覚えるだけでは、本当の力にはなりません。自ら考え、工夫し、試行錯誤する中でこそ、学びは自分のものとなり、未来を切り開く力になります。

自主性とは、単に「好き勝手にすること」ではありません。自分で問いを立て、工夫を凝らし、責任をもって形にしていく力です。そこには苦労も伴いますが、その分だけ喜びと確かな自信が積み重なります。

子どもたちには、流行を待つのではなく、自分の中から「新しいものを創り出す」喜びを味わってほしい。教育はその力を育てる場であり、私たち大人が支えるべきは、答えを与えること以上に、子どもが自分で答えを見つけていく姿勢なのです。

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