目次
1. 戦略の本質:相手を知ることと自分を知ること
- 相手を知る
ビジネスや戦いと同じで、入試や試験問題にも「出題傾向」「形式」「クセ」があります。これを知らずに闇雲に勉強するのは、戦場で地形も敵兵力も分からないまま突撃するようなものです。 - 自分を知る
もっとも難しいのはここです。自分の記憶力や理解の仕方、集中の持続時間、イメージ化の得意不得意など、能力の特性を知らないと「どんな勉強法が効くのか」が分からない。結果、努力しても成果が最大化されないことになります。
2. 自分を知ることの重要性
「記憶力」において「短期記憶と長期記憶」または「エピソード記憶と意味記憶」等の自分の特性を知る。
- 記憶型タイプか、論理型タイプか → 単語暗記が得意なのか、理解を通して覚える方が速いのか。
- 読解のアプローチ → 単語を積み上げて理解するのか、映像的に全体像をつかむのか。
- 集中の質 → 短時間で一気に力を出せるのか、長時間じっくりやれるのか。
これらを知らずに「ただ量をやれ」と言っても、効果は半減します。
3. 自分を知る難しさと支援の必要性
多くの生徒が「自分を客観的に見ることができない」ために、正しい戦略が立てられず、勉強法の迷路に迷い込みます。そこで、第三者(先生やコーチ)が「あなたはこの覚え方が合っている」「この問題でつまずくのはこの力が弱いから」と指摘することが、戦略構築の出発点になります。