中学で上位5位以内の成績を取るお子さんは、学力面で大きな強みをもっています。しかし「成績の良さ」だけで将来が決まるわけではありません。むしろ、これからの成長において大切なのは EQ(心構え・行動力・コミュニケーション能力・人間関係) といった、成績表では測れない力です。
高校に進学すれば、県内から集まる優秀な生徒に囲まれ、相対的に順位が下がることは珍しくありません。これまで常にトップであった子どもが、半分より下に位置することもありえます。その時に「自分はダメだ」と挫けてしまうか、そこで踏ん張ってさらに成長できるかが分かれ道になります。
だからこそ、保護者が意識しておくべきは、
- 勉強の成果に一喜一憂させず「学び続ける姿勢」を育てること
- 自分の考えを言葉にし、人と協力する経験を重ねること
- 失敗や挫折を「成長の材料」として受け止める力をつけること
このように 人としての総合力 が問われます。学力に加えてEQを育んでおけば、順位が変動する環境でもたくましく成長を続けられるでしょう。