**メタ認知(metacognition)とは、「自分の認知についての認知」を指す概念で、自分の思考、学習、理解、記憶、感情などを客観的に捉え、調整・制御する力のことです。簡単に言えば、「自分が今、何をどのように考えているかを考える力」**です。一般的に「賢い」と思う人が持つのがメタ認知
🔍 メタ認知の構成要素
- メタ認知的知識(知っていることを知っている)
- 例:「自分は図で整理すると覚えやすい」「この問題は難しいから時間がかかる」
- メタ認知的スキル(思考・学習の過程を管理・調整する力)
- 計画:何をどう学ぶかを決める
- モニタリング:今うまくいっているか確認する
- 調整:理解が浅ければ読み直す、他の方法を試すなどの対応
📘 教育や学習におけるメタ認知の重要性
- 学習者が自分の理解度を客観的に判断できる
- 間違えた理由を振り返り、次に活かすことができる
- 効果的な学習戦略を選択し、自己調整できる
👉 たとえば、テスト勉強で「何がわかっていて、何がわかっていないか」を整理し、重点的に学習したり、「集中できていない」と気づいて休憩をとったりすることもメタ認知的行動です。
🧠 子どもに育てたいメタ認知力
- 自分の得意・不得意を知る
- 問題にどう取り組んでいるかを振り返る
- 目標を立て、進み具合を確認し、調整する